霞堤活用など骨子案 那珂川と久慈川 河川整備計画見直し

2020年1月26日 02時00分
 昨年の台風19号で堤防決壊が相次いだ那珂川と久慈川の河川整備計画を見直す国・県合同の有識者会議が二十五日、水戸市千波町の国土交通省常陸河川国道事務所であり、古来の治水方法「霞堤(かすみてい)」を活用する骨子案が示され、異論は出なかった。開催日は未定だが、次回は骨子案を基にした原案が示される予定。
 霞堤は堤防をあえて途切れさせ、洪水時に切れ目から水を遊水地に流し込ませたり本流に戻したりして堤防決壊を防ぐ治水策で、国の骨子案で示された。
 災害クラスの雨が頻発するため、河川があふれないようにする治水から、想定を超える洪水は起こるとして、あふれることを容認する治水策にする。関東地方整備局の担当者は「浸水が想定される区域の土地利用の制限や家屋移転、かさ上げなどとセットにして自治体と一緒に対策を進めていきたい」としている。
 県河川課の担当者も「宅地を守ることを優先し、遊水機能を保全しながら整備を進めるのは国と同じ考えで、有効な手段だと思う」と話した。
 国の骨子案では、越水や決壊を検知する機器類の開発なども盛り込まれた。
 これまで国と県が、それぞれの管理区域で整備計画をつくっていたが、「流域一貫で考えるべきだ」として、合同で議論を進めることが決まった。 (鈴木学)

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