【動画】「貧しい国だから日本政府は我々を振り回すのか」「言葉にできない苦しみ」 ウィシュマさんしのぶ会

2021年5月29日 22時38分

祭壇に飾られたウィシュマ・サンダマリさんの遺影=いずれも29日、東京都中央区の築地本願寺で

 名古屋出入国在留管理局の施設収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=をしのぶ会が29日午後、築地本願寺(東京都中央区)で開かれた。友人ら約500人が参列し、ウィシュマさんの死を悼んだ。遺族を代表し、妹のワヨミさん(28)は「姉が帰ってこないと思うと苦しみは言葉にできない」と涙声で話した。
 ワヨミさんらは、死亡の経緯を明らかにするため、政府に対し、最終報告書の早期公表と収容中の施設内の監視カメラの映像提供を強く求めている。
 参列していた1年前まで別の入管施設に収容され、現在、難民申請中のチリ人ペニャさん(61)は「彼女の姿は自分の身にも起こり得たこと。入管では、自殺者や病気で死ぬ人が続いている。彼女と同じ犠牲者を2度と出してほしくない」と語った。
 会では友人らもあいさつ。幼なじみのスリランカ人マンジャリさん(33)は「ウィシュマは明るくて気さくで多くの人をひきつけ、子供たちを心から愛した。最愛の友人を失い、家族と私には耐え難いが、彼女との思い出は生き続ける」と気丈に語った。
 終了後に取材に応じたワヨミさんは「スリランカのような貧しい国だから(日本政府は)私たちを振り回し、怒らせるのか。私たちの人生や彼女の死をもてあそばないでほしい」と批判した。(望月衣塑子)

関連キーワード

PR情報