ハニワクッキー大人気 発掘や修復作業 疑似体験

2021年5月31日 07時16分

発掘と修復作業を楽しめるハニワクッキー(G FACE CAFE提供)

 埴輪(はにわ)の発掘や修復の疑似体験を楽しめる「ハニワクッキー」が人気だ。販売する群馬県高崎市の県立歴史博物館などでは入荷のたびに売り切れたが、同館は新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館中。湿気で砂糖が固まるのを避けるため、現在は受注生産・販売している。全国各地から注文が入り、コロナ禍で「おうち時間」を楽しく過ごしたい家族や子どもたちに好評だ。出土品の量や質から「埴輪王国」を自負する群馬のPRにも一役買っている。 (安永陽祐)
 クッキーのケースには、土に見立てた薄茶色のきび砂糖がぎっしり詰まる。中には、県内で出土した国宝「挂甲(けいこう)武人(武人埴輪)」や古墳、勾玉(まがたま)などをかたどったクッキーが埋まり、へらで掘り出せる。クッキー表面の砂糖は実際の発掘作業のように付属のブラシで取り除くという凝りようだ。
 割られたクッキーは、修復作業を楽しむための仕掛け。断面にチョコペンを接着剤のように塗ってくっつける。クッキーの味はプレーンとチョコ、きな粉の三種類で計十二個入りで価格は税別で千八百円だ。
 生産しているのは県庁に店がある「G FACE CAFE」。コロナ禍で客が減少する中、新商品の開発を考えていた時、家族と訪れた子どもが「埴輪のクッキー」を提案した。
 同店を営む小豆畑(あずはた)由美子さんは埴輪や古墳のファン。その提案にピンときた。「埴輪や古墳文化は群馬の象徴。コロナで自宅で過ごす時間も増えているので、子どもにも楽しんでもらえるものを」とクッキーを考案した。
 一月に同店の他、県立歴史博物館のミュージアムショップとオンラインショップで発売。ミュージアムショップの運営会社によると、北海道から九州まで全国から注文が入り、入荷すると数日で完売。大々的な宣伝はしていないが、ネットの口コミで広がった。
 手作りのため大量生産はできず、入荷待ちの客が出るほどという。ツイッターでは「子どもと遊びながら埴輪を学べておいしい」「かわいくて食べられない」といった声も出ている。
 小豆畑さんは思わぬ人気ぶりに驚きながら「クッキーがきっかけとなり、子どもたちにも埴輪や古墳に興味を持ってほしい。群馬の歴史や文化を知って、誇りに思えるようになってもらえれば」と話す。
 問い合わせは「G FACE CAFE」=電027(243)1586=へ。

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