中国、少子高齢化に危機感 子ども3人目まで認める

2021年5月31日 22時00分
習近平氏=AP

習近平氏=AP

 【北京=中沢穣】中国の習近平しゅうきんぺい指導部は5月31日、共産党中央政治局会議を開き、夫婦1組につき子ども2人まで認めている現行の産児制限を緩和し、3人まで認める方針を明らかにした。会議では「人口高齢化への対応は、高い質での経済発展を実現し、国家安全と社会の安定を維持する重要な措置だ」として、少子高齢化への危機感が示された。
 会議では「わが国の人口構成を改善する」ためとして、子ども3人を認める方針を示すとともに、教育や保育サービスの改善などによって「各家庭の教育費支出を減らす」と強調。さらに現在は男性60歳、女性が55歳または50歳までの退職年齢を段階的に引き上げることや、社会保険制度の改善などを進める方針も確認した。
 習指導部は2016年、30年以上続いた「一人っ子政策」を見直し、2人目の出産を認めた。同年には出生数が増えたが、少子化傾向は変わらず、18年以降は毎年100万人単位で出生数が減っている。5月中旬に発表された中国の国勢調査では、昨年の出生数が約60年ぶりの低水準となる1200万人まで減少した。一方で、65歳以上人口は全体の13.5%に達し、世界保健機関(WHO)が「高齢社会」の基準とする14%に近づいている。

関連キーワード

PR情報