横浜のベンチャー支援拠点「マスマス」 交流の重要性を再認識 10周年、イベントスペース改装

2021年6月1日 07時48分

改装したイベントスペースを紹介する森川さん=横浜市中区で

 経済活動を通じて社会課題を解決する「社会起業家」の育成・支援拠点「マスマス 関内フューチャーセンター」(横浜市中区)は、三月の開設十周年に合わせて、「より多様な人たちの出会いを促す場」を目指して改装した。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛を経験し、リアルな交流の重要性を再認識したという。 (志村彰太)
 拠点はシェアオフィスとイベントスペースで構成され、十年間で延べ五百社、現在は九十社が入居している。改装したのはイベントスペースで、二〜五月に工事した。
 担当の森川正信さん(45)は「新型コロナを受けて、入居者の拠点利用の仕方が変わった」と話す。以前は集中して仕事をする場として使われていたが、昨年春以降は自宅で仕事をする一方で、他の入居者と会話したりアイデアを披露し合ったりするために拠点を訪れる人が増えたという。
 改装後は、九十区画に分けた本棚、ギャラリー、長さ四メートルのスギの一枚板で作ったカウンターを設けた。本棚は区画ごとに「オーナー」を募り、それぞれ好きな本を売ってもらう。オーナーは定期的に店頭に立ち、客と交流する。ギャラリーも貸し出し、作家が作品を展示販売。展示の際には、作家が暮らす地域の「風土」が見えるようにしてもらうという。カウンターも来場者との会話を促す仕掛けとして設置した。
 これまでも拠点のイベントスペースには交流機能があったが、関係者と入居者同士など、限られた範囲の出会いになっていた。森川さんは「特に本屋は『ちょっと寄ってみよう』という目的地になり得る。新しい交流、コミュニティーを生み出したい」と語る。
 改装の「お披露目会」を五月二十三日に開く予定だったが、新型コロナの「まん延防止等重点措置」の期間中だったため延期。夏ごろの開催を検討している。

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