筑波大、26年ぶり箱根駅伝 唯一の県出身・小林竜也選手「地元に恩返し」

2019年12月26日 02時00分

「地元への恩返しになるといい」と意気込む小林竜也選手=つくば市で

 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)に、26年ぶりに出場する筑波大(つくば市)のチームを応援するため、大学は全10区間の沿道に拠点をつくり、選手を鼓舞する。チームは箱根駅伝出場だけでなく「地域密着」も重視してきただけに、地元の期待も大きい。特に、登録選手で唯一の県出身の小林竜也選手(1年)は「地元への恩返しになるといい」と健闘を誓った。 (松村真一郎)
 「ただ箱根を目指す選手になるのではなく、地域に貢献できる取り組みもしていきたい」
 チームを指揮する弘山勉監督(53)は十一日に、つくば市の大学であった記者会見で、そう話した。
 一九九四年の第七十回大会を最後に長らく遠ざかっていた箱根駅伝に再び出場しようと、筑波大は二〇一一年、「箱根駅伝復活プロジェクト」をつくった。
 インターネットで寄付を募るクラウドファンディングを活用して、選手の強化を図る一方で、プロジェクトに「地域に愛されるチームになろう」というコンセプトが含まれることから、つくば市内のスポーツイベントで参加者と一緒に走るなど、地元との交流を深めてきた。
 久々の箱根駅伝出場で、選手たちも注目の高まりを実感しているといい、弘山監督は「今後も交流の機会を増やしていきたい」と、さらなる地域貢献に前向きな姿勢を示した。

市民がたすきに寄せ書きした応援メッセージ=つくば市役所で

 市民の期待も高い。大学があるつくば市は、十一月下旬から今月中旬まで、応援メッセージをたすきに寄せ書きする企画を実施。「家族みんなで応援しています」「最後まで全力で頑張って」など、市の想定を超える約四百人からメッセージが集まった。
 十三日に、市役所で五十嵐立青市長からたすきを受け取った大土手嵩(しゅう)主将(三年)は「一つ一つの言葉を胸に走りたい」と意気込んだ。
 特別な思いで箱根に臨む選手も。小林選手は常陸太田市出身で、チームの登録選手十六人のうち唯一の県内出身。水戸市の水城高を卒業し、一年もたっていないが、長い距離に対応できる「省エネ」を意識してフォームを改善するなど、成長を日々感じている。「茨城の大学で箱根駅伝に出たいと思って、筑波大を選んだ」と夢を一つ実現させた。もうひとつの夢のシード権獲得(十位以内)を目指し、箱根路に挑む。
 沿道につくる筑波大の応援拠点では、チームカラー「つくばブルー」のスティックバルーンを配布する。場所などの詳細は、箱根駅伝復活プロジェクトのホームページで紹介している。

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