<新型コロナ>ワクチンの高齢者接種 11市町に医師と看護師派遣へ 神奈川県、担い手不足で220人

2021年6月2日 07時29分
 神奈川県は一日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種を七月末までに完了するため、「接種の担い手が不足している」という声があった十一市町に、医師延べ六十人と看護師延べ百六十人を派遣すると発表した。また、救急救命士を担い手にする考えを示す自治体も増えている。 (志村彰太、吉岡潤、曽田晋太郎)
 県によると、派遣する医師や看護師は、県内の病院や県看護協会などを通じて確保した。早ければ二日から派遣し、市町側の求めに応じて七月末までの必要な期間、接種に従事する。市町村からは接種会場の事務員の派遣も依頼されており、対応を検討している。
 また、国が救急救命士も接種の担い手として認めたことについて、黒岩祐治知事は一日の定例記者会見で「当初から要望してきた。早く接種を進めるという国の強い意志で認められた」と評価。県には救急救命士資格を持つ職員が二十二人おり、研修の内容が決まり次第、希望者に研修を受けてもらい派遣を検討する。
 また、藤沢市は、今後実施する集団接種や事業所での接種に、市消防局の救急救命士百十九人のうち十五人ほどを従事させる方向で準備を進めている。
 市はこれまで、病歴などを把握していて高齢者が安心して受けられるなどとして、かかりつけ医での個別接種を優先してきた。しかし、個別接種では予約がとりにくいとの声も届いており、二十四日に始める集団接種で補う。当面、市役所本庁舎や公民館など六会場での接種を予定している。
 海老名市も、市消防の救急救命士を接種に従事させる考え。内野優市長が五月二十八日の定例記者会見で、「スピード感を持って接種を進める」として、国の方針が決まり次第、接種に加われるよう準備を進めるとしていた。
 市によると、市消防本部の救急救命士は四十四人。このうち何人を打ち手とするかは、国の決定を見て判断する。

◆70〜74歳の接種予約 券届き次第受け付け 横須賀市が変更

 横須賀市は一日、新型コロナウイルスワクチンの接種券を十日に発送する予定の七十〜七十四歳の予約受け付けでは、受け付けを始める日時を定めず、接種券が届き次第、予約を受け付けると発表した。
 七十五〜七十九歳に接種券を送付し、予約開始日時を五月三十一日午前八時半と定めたところアクセスが集中し、空いている予約枠が予約済みと表示される不具合などにつながった可能性があるため。
 市担当者は「公平性を担保するために開始日時を決めていたが、不具合で予約が取りにくくなり、市民に迷惑がかかる事態を避けたい」と説明している。
 誤表示については、原因の特定を急ぐ一方、不具合をシステムが感知し、修正するプログラムを組み込んだとした。 (村松権主麿)

◆協力金507億円追加 県議会、補正予算案を可決

 県議会は一日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が二十日まで延長され、対象区域に平塚、小田原、秦野の三市が加わり二十市町となったことに伴い、飲食店などに支給する協力金五百七億円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を可決した。
 売上高に応じて支払われる中小飲食店向けの協力金の下限が今回から一万円減り三万円とされたことに、議員から「時短に応じる店が少なくなる」など異論が続出。採決は、県が補正予算案を提出した翌日の一日早朝にもつれ込んだ。 (志村彰太)

関連キーワード

PR情報

神奈川の新着

記事一覧