「男性版産休」だけにとどまらず「職場はパパをもっと子育てに!」 ママ2000人の願い ベネッセ調査

2021年6月3日 14時35分
赤ちゃんの世話をする父親

赤ちゃんの世話をする父親

 3日に成立した育児・介護休業改正法により、男性の育児休業の取得促進が期待される。一方、母親たちへのアンケートでは、子どもの病気などへの対応が女性に偏っている現状が浮かぶ。男性をもっと子育ての当事者にするには、育休後も含めて柔軟に働ける職場環境づくりが求められている。
 ベネッセが運営する妊娠、子育て中の世帯向けのメディア「たまひよ」は2020年秋、18カ月以下の第1子がいる20~30代の女性約2000人に男性育休などのアンケートをした。
 配偶者・パートナーの職場環境では「子どもが生まれる前後や当日は休みをとりやすい」に「あてはまる」と答えた割合は7割近かった。一方、「子どもの病気や用事などで休みをとったり早退遅刻はしやすい」は4割にとどまった。母親が急病時などの対応を主に担っている現状をうかがわせる結果で、多くの母親たちが日本を「産み育てにくい社会」と感じる一因にもなっていた。
 調査を担当した山本沙織さんは、子育て世代の声を聞いた経験から、長期育休による収入減は心配だが、父親にも病院や保育園の送迎で遅刻や早退はしてほしいという希望があることを予測し、設問を用意した。
 山本さんは「共働きの女性から『なぜ私ばかり早退、遅刻しなきゃいけないのか』という声は結構あった。今回の結果をみても、(育児中の)男性への配慮が進んでいないのかなと思った」と振り返った。
 出産に伴う配偶者の休みの取得状況では、出産前後や当日に休んだケースが43・8%。有給休暇などを活用し短期間だけ休む男性が多いとみられる。産後約1週間以上休んだケースは21・5%、特別な休みを取っていないケースは25・9%だった。
 調査結果は「たまひよ妊娠・出産白書2021」として、ベネッセのウェブサイトで公表している。(福岡範行)

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