数へのおごり? 辞職しても説明しない自民党議員…菅原氏も紙1枚のみ

2021年6月3日 21時04分

菅原一秀前経産相

 3日の衆院本会議で辞職が許可された菅原一秀前経済産業相は自民党に離党届を提出した1日以降、公の場に姿を見せず、自身の疑惑について直接、国民に説明することはなかった。安倍、菅両政権で「政治とカネ」問題を巡って離党、辞職する自民党議員は相次ぐが「退場」に際して記者会見を開かず、報道機関向けのコメント発表にとどめる対応が常態化。説明責任を軽んじる姿勢が際立っている。(山口哲人)
 菅原氏は1日に紙1枚のコメントを出し、議員辞職の意向を表明。「(検察)当局から処分されておらず、コロナ禍でもある」ことを理由に、記者会見を開かない考えを示した。
 菅政権で「政治とカネ」問題を巡って議員辞職したのは、ほかに3人。賄賂を受け取ったとして、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相は昨年12月、議員辞職を表明したコメントに「入院中」と記し、会見などはできないと主張した。
 2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で立件された河井克行元法相は今年3月、辞職願を出した後に「裁判で説明責任を果たす」とする「所感」を発表。同じ選挙で公職選挙法違反の有罪判決が確定した妻の案里元参院議員は辞職時に「克行の事件が審理中で詳しい説明はかなわない」と文書で釈明した。
 政権内では、説明責任が果たされないことへの危機意識は薄い。菅義偉首相は2日深夜、オンラインの国際会議の結果を記者団に説明する場で菅原氏の件を問われ「本人が時機を見て説明する責任がある」と語ったが、それに先立つ内閣記者会からの取材要請は拒否した。自民党の二階俊博幹事長は会見で「随分、政治とカネの問題はきれいになってきている」と強調し、批判を浴びている。
 立憲民主党の安住淳国対委員長は3日の党会合で「自民党には、疑惑を説明せずうやむやにしても、多数(の議席)を持っている(から大丈夫)というおごりがある」と批判した。

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