都議会閉会 「国との連携」巡って各会派が応酬 選挙戦本番に向け前哨戦の様相 

2021年6月8日 08時08分
 都議会第二回定例会は七日、四千五百五十二億円の本年度の一般会計などの補正予算案など五十四件を可決し、閉会した。討論では新型コロナ対策などを巡り、各会派が激しく批判し合う場面もあり、都議選(二十五日告示、七月四日投開票)の論戦に向けて前哨戦の様相を呈した。 (松尾博史)
 都民ファーストの会は「国政政党の単なる出先機関ではなく、国政に忖度(そんたく)する必要もない都民ファが小池知事と連携し、都政を大きく前進させた」と主張。「これからもしっかりタッグを組み、東京大改革の実現にまい進する」と強調した。
 政権与党の自民は、「出先機関」という言葉に「国と連携が取れるからこそ、真の政策が打ち出せる」と強く反発。「知事自身がたびたび国や政党幹部との折衝や要請を繰り返し、政策を進めている」とけん制した。公明も「われわれも何度も党幹部に要請してきた結果、これだけの国からの財政支援がある」と批判した。
 共産は「都民にはさまざまな制限を求めながら、五輪だけは特別扱いする国と都の姿勢に批判が広がっている」と主張。立憲民主は「合理的な説明が一切なく、不公平な自粛要請に多くの都民が疑問を抱き、不安や不満が高まっている」と都の対応を批判した。
 東京みらいは「都民に開かれ、都民に必要とされる議会へと議会改革が進むことを心から願う」とした。
 この日は、休業・時短要請に応じる飲食店などへの協力金を中心とする一兆百五十六億円の知事の専決処分も承認された。国会と政府に対し、選択的夫婦別姓制度の国会審議の推進を強く要請する意見書も可決。LGBTなどの性的少数者のカップルを公的に認める「同性パートナーシップ制度」の創設を都に求める請願が趣旨採択された。

◆3密避け簡素化 セレモニーなく 16議員が退任

退任する一人として議場で紹介される藤井氏=都議会議事堂で

 都議会第二回定例会の終了後、次の都議選に出馬せず今期限りで退任する議員十六人が紹介された。一人ずつ議場の中央に立ち、盛大な拍手を送られた。
 退任する議員は四年ごとに、別室でお別れのセレモニーが開かれるのが恒例。ただ今回はコロナ禍の三密を避けようと簡素化した。
 十六人のうち、最も長く務めたのは公明の藤井一議員で七期。他は以下の通り(敬称略)。
 【都民ファースト】山内晃=二期▽佐野郁夫=一期▽増田一郎=同【自民】吉原修=五期▽高橋信博=四期▽神林茂=同【公明】野上純子=五期▽上野和彦=四期▽橘正剛=同▽遠藤守=同▽栗林のり子=三期【共産】清水秀子=六期▽河野百合恵=四期【生活者ネット】山内玲子=三期【維新】西郷歩美=一期

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