東京五輪「やるなら無観客、中止の選択肢も」 東京都医師会長

2021年6月8日 17時40分
東京都医師会の尾崎治夫会長

東京都医師会の尾崎治夫会長

 東京都医師会の尾崎治夫会長は8日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックの開催の是非について「やるとすれば無観客しかないであろうということと、場合によっては感染状況によるが、中止という選択肢もあり得るのかなと思っている」との考えを示した。
 尾崎氏は「ステージ2、(東京都内の1日の)感染者が100人くらいに収まっていないとやはり国民、都民の色んな思い、感情からしてオリンピックが本当にできる状態なのかなと、みなさん考えられるのではないかと思う。それくらいに感染を抑えた状況でないと、7月8月にリバウンドが来るということが予測されているので、なかなか難しいのではないかと思っている」と指摘。その上で「そういった状況であればやるとすれば無観客しかないであろうということと、場合によっては感染状況によるが、中止という選択肢もありうるのかなと思っている」と語った。
 一方で「私は選手のためにはオリンピックを開催してあげたいとの気持ちはある」とし、「その場合は、やはり無観客で、なおかつパブリックビューイングとか全部人が集まるようなことをやめて、本当に各自が家で、家族とかそういった方とのみ一緒になってテレビで観戦して応援する」ことを求めた。
 「テレビの映像も最新の技術があると思うので、無観客でも盛り上げることはできる。やるんであれば、無観客で徹底してテレビで観戦してオリンピックを楽しむ。なるべくそこで人流を増やさないということをしながら開催する。最小限の形で開催するということであれば、私はこのまま感染を抑えていく中でできなくはないのかなという思いもある」と述べた。

◆尾身会長の五輪評価「政府は、貴重な提言と受け止めて」

 また政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が、東京五輪・パラリンピックに関する独自提言を出す意向を示していることについて、尾崎氏は「尾身先生が今おしゃっていることは感染症の専門家の集まりである分科会の先生としては当然だと思っている」と評価。「もう少し早く出してもらえればもっとありがたかったが、やはり考え方を示していただいて、政府も単なる1つの勉強会みたいな感じでとらえるのではなく、今まで政府と歩んできた分科会の先生方の貴重な提言と受け止め、対応をしていただければと望んでいる」と語った。
 

関連キーワード

PR情報