横浜市長選 自民、林市長に出馬辞退を働き掛け…本人は出馬に意欲も高齢、多選を懸念

2021年6月9日 07時17分

3期目最後の市議会本会議であいさつする林市長

 横浜市長選(八月二十二日投開票)の告示まで八日で二カ月となった。林文子市長(75)と二人三脚でカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を進めてきた自民党と、誘致に反対する第二会派の立憲民主党がそれぞれ候補を出す構図になると見込まれるが、両党の候補者選びは難航している。林氏も態度を明らかにしていない。 (丸山耀平、杉戸祐子)
 「市長選の話題が出ないのはどうしてか」。七日夕、自民の横浜市議や同市選出国会議員らが集まる市連大会の終盤、ベテラン市議が叫んだ。
 同党内には、林氏は高齢で多選となるのに加え、一月に帯状疱疹(ほうしん)で入院したことなどから「さらに四年は無理」との意見があり、幹部が水面下で新たな候補者の擁立を模索している。ただ、林氏の四選出馬を望む勢力もいて、両者の間で調整が進んでいないことが表面化した。
 複数の関係者によると、市連幹部はこれまで林氏に「党として、政令市長選では四選出馬以上の現職に選挙資金は出せない」などと出馬辞退を働き掛けてきたが、林氏は出馬に強い意欲を見せたという。
 「上層部だけで密室で候補を決めるのはおかしい」という声もあり、市連は近く、市議全員から意見を聴くことにした。林氏を支援しないことでまとまりかけた方針が白紙に戻ったという見方もある。

冒頭のみ報道陣に公開された自民党横浜市連大会

◆立憲民主と市民団体にすきま風

 一方の立憲民主党は、同じくIR誘致に反対する共産党や是非を問う住民投票の実施を求める署名活動を行った市民団体などと連携し、統一候補の擁立を模索してきた。複数の関係者によると、党代表代行の江田憲司、県連代表の阿部知子の両衆院議員らを中心に選定を進め、候補を数人に絞り込み、最終段階に入っているという。
 ただ、当初三月中を目指していた選定が大幅にずれ込み、ここに来て内部ですきま風が吹いている。
 市民団体は三日、早期決定を求める一方で「私たちとともに汗をかき、住民投票運動を推進した関係者・議員の中から候補者を出すことが選挙を戦う上でも重要」とくぎを刺す文書を江田代表代行らに提出した。八日には世話人の岡田尚弁護士らが記者会見し「今の時点で袂(たもと)を分かつことはない」としつつ「私たちが思うような展開にならないのではないかと想定し、対応も決めていかないといけない」と焦燥感をにじませた。

立憲民主党に候補者の早期決定を求める文書を提出した市民団体の岡田弁護士㊧ら

 横浜市長選には、市議の太田正孝さん(75)、動物愛護団体代表理事の藤村晃子さん(48)、元衆院議員の福田峰之さん(57)がいずれも無所属で出馬を表明している。

関連キーワード

PR情報

神奈川の新着

記事一覧