菅首相、ワクチン接種「1日100万回超えた」明言も…実際には未確認で「大体そういう数字」

2021年6月9日 22時34分
菅義偉首相

菅義偉首相

 菅義偉首相は9日の党首討論で、新型コロナウイルス感染症ワクチンの1日当たりの接種回数が「昨日、100万回を超えた」と明言した。だが、実際の8日の接種回数は100万回到達を確認できていない。発言の正確な意味は、政府が把握している累計の接種回数が、前日と比べて100万回分増えたということだ。首相が5月の記者会見で掲げた「1日100万回」の実現は、まだ見込みの段階だ。
 政府は自治体などが報告した接種回数を合計し、首相官邸ホームページで公表している。政府への報告は接種したその日にされるとは限らず、遅れて加算されるケースが多い。首相も党首討論後、官邸で記者団に「どこで100万回(になる)というのは分からないが、大体そういう数字になっている」と説明した。
 実際、9日時点で政府が集計できた8日の高齢者接種は約47万7000回にとどまる。今後、8日分の接種報告が増えて100万回を超える可能性はあるが、現時点で把握できている数は、医療従事者分の約16万2000回と合わせても100万回には足りない。
 首相は党首討論で、今月末に接種回数の合計が4000万回を超えるとの見通しを示したが、これも前日比で数えた「1日100万回」の想定に基づく数字だ。(上野実輝彦)

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