<新型コロナ>世田谷区がウイルス保有検査 介護施設職員ら対象 厚労省に結果を報告

2021年6月10日 07時14分

厚労省の福島靖正医務技監(右)に、世田谷区が実施した社会的検査の結果を報告する保坂展人区長(左)=区提供

 世田谷区が無症状の介護施設職員らを対象に新型コロナウイルスの感染の有無を調べる社会的検査について、区は九日、分析結果を厚生労働省に報告した。症状がないのにウイルスを大量に持つ人も確認されたといい、保坂展人区長は「無症状でもウイルス量が多い人には何らかの対応をすべきだ」と強調した。
 区は昨年十月から社会的検査を継続して実施。今回は、慶応義塾大学医学部腫瘍センターの西原広史教授が監修し、昨年十一月〜今年三月の約四カ月間に判明した陽性七十八件について、ウイルス量の傾向に違いはあるかなどを分析した。
 ウイルス量は「Ct値」と呼ばれる数値で判断。検査は鼻の粘膜などから採取した検体中の遺伝子を増幅させて見つける。少ない増幅回数で検出される場合、ウイルスが大量にあることになり、感染力も強いとされる。Ct値は、増幅をどれくらい繰り返したかを示している。
 区が公表した報告書によると「七十八件のうち、約四割がウイルス量が多く、強い感染力を有していた」「症状の有無で陽性・陰性、ウイルス量、感染力の強弱を判断することは難しい」などしている。
 この日は保坂区長が厚労省を訪れ、福島靖正医務技監と面会。保健所の調査にCt値を活用することなどを要望した。 (山下葉月)

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