中国やロシアに対する対抗の意図も!? G7、新型コロナワクチン10億回分を途上国に分配で合意へ

2021年6月11日 09時57分
新型コロナウイルスワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

新型コロナウイルスワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

 【コーンウォール=藤沢有哉】英南西部コーンウォールで11日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、主要議題の新型コロナウイルスワクチンの公平分配を巡り、各国首脳が計10億回分以上を世界に提供することで合意する見通しとなった。議長国の英国政府が10日に発表した。途上国の支援に加えて、ワクチン外交を展開する中国、ロシアに対抗する思惑もある。
 英政府の発表によると、13日まで3日間の今サミットで、G7首脳は来年末までに新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を終息させるため、寄付や資金提供を通じて少なくとも計10億回分のワクチンを世界各国に提供することで合意する見通し。ワクチン接種の普及では、早期に自国分を確保した先進国と途上国の格差が広がり、是正を求める声が強まっている。
 10日には、バイデン米大統領が、米国が米製薬大手ファイザー製ワクチン計5億回分を購入し、途上国などに供与する計画を正式に表明。ジョンソン英首相も、英国は少なくとも1億回分を1年以内に寄付すると発表し、「今サミットで、仲間の首脳たちも同様の約束をすることを期待している」と述べた。
 G7首脳は今サミットで、ワクチン製造能力の強化や将来のパンデミックに備える国際条約に関しても協議する。

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