こんなところでテレワーク 銭湯、駅ホーム、カラオケ…シェアオフィス増殖中<まちビズ最前線>

2021年6月13日 05時50分
 会社を問わず誰もが使える共有の仕事場所「シェアオフィス」が、東京都内で増えている。新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが普及しているためだ。自宅ばかりの仕事でストレスを感じている人も多いはず。そんな人には、銭湯や駅のホームなどいつもと違う場所でのテレワークはいかが?(嶋村光希子)

銭湯「らくスパ1010」では、くつろぎながら仕事する人も=東京都千代田区で

 JR御茶ノ水駅(千代田区)近くの銭湯「らくスパ1010(セントウ)」。2019年の開館当初から、仕事や勉強をする利用者向けに、仕切りがある1人用のデスク12席を備える。クッションやハンモックが置かれた別の場所でも、利用者がノートパソコンや仕事の資料を広げている。
 「リラックスできて快適。普段は自宅ばかりなので気分転換になる」。クッションの上にうつぶせで寝転がり、ノートパソコンで仕事をしていた会社員渡辺啓さん(42)はサウナ上がりのさっぱりした顔で話した。

風呂やサウナの後に仕事すれば効率アップできる?

 料金は平日10時間の滞在で1490円(入浴料含む)。2回目の緊急事態宣言が出された今年1月から、利用者は増加傾向という。網代浩一店長は「観光地などでテレワークしながら休暇も楽しむ『ワーケーション』のように、リフレッシュして仕事ができると好評です」と話す。

◆「電車に乗るぎりぎりまで働ける」

 駅のホームで移動の合間に仕事ができる場所もある。JR東日本は2~3月、西国分寺駅(国分寺市)と三鷹駅(三鷹市)の計3カ所に、ボックス型の簡易オフィスを設置した。個室になった1人用の座席が3~5席あり、除菌装置などを備える。料金は15分で275円。1日平均の利用者数は3カ所を合わせて約20人という。
 同社の担当者は「電車に乗るぎりぎりまで働ける環境を提供し、生産性の向上を支援したい」と語る。

駅のホーム上にあるシェアオフィス=JR三鷹駅で(JR東日本提供)

◆利用低迷のジムなどを転用も

 新型コロナの影響で利用が低迷するフィットネスジムの一角や、カラオケルームの個室などをシェアオフィスに転用するケースもある。ザイマックス不動産総合研究所の調査によると、東京23区のシェアオフィスは今年1月時点で762件。前年同月より193件増えた。
 同研究所の担当者は「テレワークの場所に求められる条件は、個室、インターネットのセキュリティーなどさまざま。企業や働き手のニーズの変化に合わせたシェアオフィスが今後も増え続けそうだ」と指摘する。

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