五輪開催で感染者が急増、東京1日1000人に…政府が試算 パラリンピック開幕を直撃

2021年6月11日 20時57分

定例記者会見をする東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(代表撮影)

 東京五輪・パラリンピックを今夏に予定どおり開催した場合、都内の新型コロナウイルス新規感染者が8月下旬に1日当たり約1000人となり、中止や延期など開催しなかった場合よりも約200人増えることが、政府の試算で分かった。8月24日開幕のパラリンピックを感染拡大が直撃することになる。
 大会組織委員会が11日、組織委に助言する「専門家ラウンドテーブル」の会議で示した。6月以降、都内で人出が毎週5%ずつ増加すると仮定。大会を開催するケースではこれに、五輪時に1割、パラリンピック時に5%の人出増を加味した。
 ただ、ワクチン接種は5月末までの接種分しか考慮していないといい、実際には接種が進み、感染者数が試算より抑えられる可能性もある。
 試算によると、開催した場合、都内の新規感染者は7月中旬の約300人を底に増加に転じ、五輪開幕後の8月以降に急増して同月下旬に約1000人となる。開催しない場合は、8月下旬は約800人にとどまる。9月以降の予測はないという。
 組織委の橋本聖子会長は記者会見で「数字は参考になる。この上で何ができるということを再度考える」と話した。
 また都の試算で、海外から入国する選手・関係者の新規陽性者は1日当たり最大で7・7人、ピーク時の入院者数は11・7人になることも判明した。
 組織委は大会期間中、都内の競技会場を訪れる観客が、最大で1日当たり約22万5000人になると見込んだ。販売済みチケットが全体の約42%で、この観客数を基に計算した。(原田遼)

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