香港民主活動家の周庭氏、沈黙の出所 「反政府デモ扇動」で実刑、保釈中 「模範囚」で刑期短縮

2021年6月12日 20時14分
12日、香港の刑務所を出所した周庭氏(中央)=AP

12日、香港の刑務所を出所した周庭氏(中央)=AP

 【上海=白山泉】香港の警察署を取り囲む反政府デモを扇動した罪などで昨年12月に禁錮10月の実刑判決を受け、服役していた民主活動家の周庭しゅうてい氏(24)が12日朝、出所した。模範囚として刑期が短縮された。香港メディアが伝えた。周氏は外国勢力と結託して国家安全を脅かしたとして、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いでも逮捕、保釈中で、今後の刑事手続きの動向が注目される。
 同日午前、大勢の記者と警官が集まる中、白いTシャツにマスク姿の周氏が刑務所の車両に乗って出てきた。刑務所の周辺では支援者が「お疲れさま! ゆっくり休んで」などと声を上げた。周氏は報道陣に何も語らず、緊張した表情のまま出迎えのミニバンに乗り換えて走り去った。
 周氏は2019年6月の反政府デモに関連し、民主活動家の黄之鋒こうしほう氏らとともに逮捕され、昨年12月2日の1審で実刑判決を受けた。昨年11月23日から収監されており、刑期満了は今年9月下旬の予定だったが、短縮された。
 周氏は14年の民主化運動「雨傘運動」を主導した学生団体の元リーダー。流ちょうな日本語を話すことから日本でも有名で、香港の民主化を目指す若者の象徴的存在となってきた。
 昨年8月、国安法違反の疑いで逮捕。保釈金と保証金計20万香港ドル(約280万円)を支払い、パスポートを没収された上で保釈が認められた。

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