ノーベル賞受賞の根岸さん死去 地元・大和市で惜しむ声「偉ぶらず気さくな人」

2021年6月13日 07時21分

根岸さんの死去を惜しむ地元の街づくり協議会元会長の田丸さん=大和市で

 ノーベル化学賞を受賞した米パデュー大名誉特別教授の根岸英一さんの死去を受け十二日、小学校から学生時代を過ごした大和市では「偉ぶらず気さくな人だった」と惜しむ声が上がった。
 大和市は受賞翌年の二〇一一年、根岸さんの功績をたたえて小田急江ノ島線南林間駅前の市道の愛称を「やまと根岸通り」と命名。根岸さんを招いて市道の命名板の除幕式を行った。
 愛称を募集した地元の街づくり協議会元会長の田丸旭(あきら)さん(92)は、一一年に初めて根岸さんに会った時の印象を「庶民的で、気さくなおっちゃんだった」と振り返る。その際「学校に通っていた時、南林間駅近くの酒屋でアルバイトしていたんだよ」と懐かしそうに話していたという。
 田丸さんは「有名な先生だからといって偉ぶることがない人だった。亡くなったことが、いまだに信じられない」と寂しげだった。
 根岸さんは受賞後、母校の県立湘南高(藤沢市)にもたびたび足を運んだ。卒業生の会社員阿部将大(まさひろ)さん(26)=東京都杉並区=は、根岸さんが記念講演で「自分の好きなことに向かっていきなさい」と呼び掛けたのが忘れられないという。
 合唱部OBの根岸さんは一一年の創立記念式典で、阿部さんら在校生と一緒に歌も披露。「勉強だけでなく、自分の興味のあるものに何でも打ち込む姿勢に学ぶものがあった」と振り返った。

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