新足利高の校歌、足利高OBの売野雅勇さんが作詞「若者の血や肉となり、一生寄り添える歌詞に」

2021年6月13日 07時45分

校歌に込めた思いを語る売野雅勇さん=佐野市で

 県立足利高校と足利女子高を統合し、二〇二二年度に開校する新足利高校の校歌の作詞を、足利高OBの売野雅勇(うりのまさお)さん(70)が手掛けた。作詞家として「少女A」「水の星へ愛をこめて」などを世に送り、一九八〇年代の歌謡界を席巻したヒットメーカー。校歌の定番である郷土の名所や文化、歴史などに一切触れず、聴く者の心の奥に語りかける斬新な内容。売野さんは「若者の血や肉となり、一生寄り添える歌詞にしたかった」と熱い思いを語った。 (梅村武史)
 「♪幾億の言葉から真実の砂の粒を見つけ出す人でいて 無垢(むく)なこころのまま」で始まる校歌。「星に道を訊(き)くよう」「魂にそっと耳を澄まして」など感性豊かな美しい言葉が紡がれている。
 売野さんは、上智大卒業後、コピーライターなどを経て一九八一年に作詞家デビュー。翌年、中森明菜さんの「少女A」が大ヒット。チェッカーズの「涙のリクエスト」「星屑(ほしくず)のステージ」、郷ひろみさんの「2億4千万の瞳」、森口博子さんの「水の星へ愛をこめて」などを手掛けた。
 既存の概念にとらわれないのが売野流。「校歌に郷愁はいらない」と言い切る。純真無垢が定番だったアイドルソングにタブーの反社会的要素を加えたのが「少女A」だった。
 「アシタカ(足利高の愛称)時代の僕は孤独だった。優等生が大嫌いで心通わせる友人も少なく、エネルギーを持て余していた。この校歌は当時の自分に向けたメッセージでもある」という。
 キーワード「無垢なこころ」が意味するのは「世間の常識やルール、大人の意見などに汚されていない心」を指すという。「自分で感じ、考えて理想の楽園を目指してほしい。これから厳しい時代を生きていく若者へ、私のアンセム(聖歌・応援歌)です」と話していた。
 売野さんは今年十一月十二日、現足利高で開かれる創立百周年記念講演会で講師を務める。在校生に向けて校歌に込めた思いを語る予定だ。

新足利高校の校歌(足利高校ホームページより)


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