地元の酒米を「江川酒」に 伊豆の国の市民グループが田植え

2021年6月13日 07時52分

地元で収穫した酒米で江川酒を復活させるため、田植えに臨む人たち=伊豆の国市で

 豊臣秀吉や徳川家康も飲んだとみられる「江川酒(えがわしゅ)」の復元に取り組む市民グループのメンバーらが十一日、酒米にする稲の田植えを、伊豆の国市の旧韮山代官江川家が所有する水田で行った。
 「江川酒復元プロジェクト2021」と銘打って実施。地元の「NPO法人伊豆学研究会」や、「江川英龍公を広める会」のメンバーら約三十人が参加した。広さ約千六百平方メートルの田んぼに入り、苗を一本ずつ植えた。
 江川酒は江川家が製造、戦国時代の名酒とされたが、江戸時代の一六九八年に製造が途絶え「幻の酒」になった。昨年五月、詳細な製法書が見つかり、それを基にした復元第一弾の酒が伊豆市の醸造所で造られ、今春完成した。
 今回、植えた稲は、順調に育てば十一月に収穫され、今冬から来春にかけての酒造りに使われる。地元で造った酒米を使うことで、前回より戦国・江戸時代当時に近い味での復元を目指す。プロジェクトを主導する橋本敬之・伊豆学研究会理事長(68)は「台風などの災害に遭わずに無事収穫し、江川酒にできればうれしい」と話した。 (上田融)

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