茨城県知事選 9月5日投開票 8月19日告示 野党共闘ならず

2021年6月15日 07時37分

国民民主党県連の設立大会に出席した大井川知事(左)。右は玉木雄一郎党代表=2020年10月10日、日立市で

 県選挙管理委員会は十四日、任期満了に伴う知事選の日程を八月十九日告示、九月五日投開票とすることを決めた。知事選では今のところ、現職の大井川和彦氏が再選出馬の意向を表明。国政与党の自民党と公明党が早々と推薦を決めたが、野党の対応は割れている。野党共闘で統一候補を推し、与野党が全面対決する構図にはならない。(保坂千裕、宮尾幹成)
 現在の衆院議員の任期が十月二十一日に迫っており、衆院選が同時期にある場合は、知事選の日程を変更する可能性もある。
 公職選挙法は、任期満了日の前三十日以内に選挙を実施するよう定めている。知事の任期満了は九月二十五日で、選管は四つの日程案から選んだ。
 選挙権がある十八歳の高校生が夏休み中に期日前投票しやすいほか、県議補選がある石岡市で九月十九日前後に開かれる「石岡のおまつり」(常陸国総社宮例大祭)や、市町村職員の採用試験日などの行事を考慮して絞った。
 新型コロナウイルス禍での選挙となることから、選管は投票所での感染対策を周知し、投票日の密集を避けるため期日前投票を呼び掛ける。
 六月一日現在の選挙人名簿登録者数は二百四十二万三千百四十八人で、前回二〇一七年の当日有権者数より約六千人少ない。
 「保守分裂」となった前回の投票率は43・48%で、現職と革新系新人の一騎打ちだった一三年の前々回(31・74%)より上昇。その前の〇九年と〇五年は衆院選と同日選で、いずれも60%台と近年の知事選では異例の高投票率だった。
 選管は、土浦市、石岡市、常総市・八千代町の三選挙区の県議補選(いずれも欠員一)を八月二十七日告示、知事選と同日の九月五日投開票で実施する日程も決めた。
 土浦市は安藤真理子氏、石岡市は谷島洋司氏、常総市・八千代町は飯田智男(としお)氏の地元市長選出馬による任期途中の辞職により、それぞれ欠員が出ていた。
 現時点では、石岡市選挙区で新人二人が立候補を表明。他にも出馬を探る動きがある。

◆国民は現職推薦 立民は白紙 対応分かれる

 知事選では、国政野党のうち国民民主党が九日、大井川和彦氏の推薦を決めたが、同じ民主党・民進党の流れをくみ、国会では協力関係にある立憲民主党の対応は白紙。大井川氏との距離感の違いが鮮明になっている。ただ、立憲民主に対抗馬擁立の機運は低く、このまま「不戦敗」になる公算が大きい。
 国民民主県連幹事長の二川英俊県議は、大井川氏推薦の理由を「現職知事から依頼があったので」と説明。「国政選挙とは関係ない」として、今秋までに実施される衆院選での野党共闘には影響しないとした。
 大井川氏は昨年十月、国民民主県連の設立大会に招かれてあいさつ。日立グループ労働組合出身議員が多い県連と、日立市出身の自身の縁をアピールした。今年四月の県連大会にもビデオメッセージを寄せた。
 一方、立憲民主県連は設立大会やその後の大会で、大井川氏に出席やメッセージを求めなかった。所属議員からは大井川県政について「新自由主義的で相いれない」との声も上がった。大井川氏も立憲民主には推薦依頼していない。
 とはいえ、立憲民主県連に独自候補のあてがあるわけではない。
 野党共闘を重視する一部の国会議員は、水面下で共産党との統一候補も模索したが、具体化には至らなかった。県連幹部は「知事選についてほとんど議論できていないのが実情。(候補擁立は)時間的に厳しくなってきた」と漏らす。
 国民民主、立憲民主両県連を支援する連合茨城は、十七日に知事選の対応を発表する。前回、革新系の新人を立てた政治団体は、六月中にも候補者を選定する。決まれば共産党県委員会も協力する見通しだ。
 立憲民主県連はこれらの動きも踏まえ、最終的な態度を決定する。

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