<財政検証>農家のボウリング大会や宴会 高崎市が公費支出 外部監査報告書「相当でない」と指摘

2021年6月15日 07時49分
 高崎市が農家同士で交流するボウリング大会や宴会の一部に公費を支出し、二〇二〇年度の市包括外部監査報告書が「補助金の対象経費として相当ではない」などと指摘していることが分かった。報告書の調査対象期間である一九年度に支出した補助金は計約七万円だが、ボウリング大会は二十数年続き、宴会を含め長年公費の支出が続いてきたとみられる。市農業委員会事務局は「今の時代では相当ではない。指摘を真摯(しんし)に受け止め、見直したい」と説明している。(菅原洋)
 公費は家族経営協定農家研究協議会補助金。協議会は家族が農業を経営する上で各自の役割、就業条件、報酬などを取り決めて文書化し、後継者や女性たちの協力を促すのが目的。一九七七年に発足し、二〇一九年度は市内で四十三家族が加入していた。
 市は例年、協議会の運営費として年間二十二万円を支出。一九年度はこのうち計約七万円が、ボウリング大会のプレー料金とその後の懇親会、別の日に開いた新年会の一部に充てられた。懇親会と新年会では、酒類が提供されたという。
 ボウリングや飲食の費用のうち、公費以外の足りない分は農家からの年会費や参加費、前年度の繰越金が充てられた。繰越金は公費を含むこともある。ボウリング大会は年に一回開かれ、二十七回目の一九年度は十四人が参加し、副賞や参加賞も贈ったという。
 市包括外部監査報告書は「補助対象事業とは無関係または関連性の薄い経費を認めてしまっては、交付額を決定するに当たり適切な支給額を見誤る恐れさえある」と指摘している。
 市農業委事務局は「公費が含まれる会計で、出すべきものと出すべきではないものが明確ではなかった。今後は区別して報告し、補助事業独自の規定も設けたい」としている。

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