店舗巡り 風鈴の夏 川崎大師の風物詩、来月20日から コロナ退散願い「分散」

2021年6月16日 07時12分

厄除だるま風鈴など各地の人気風鈴が並ぶ川崎大師の風鈴市=2019年7月、川崎区で

 川崎の夏を彩る川崎大師平間寺の風鈴市が七月二十日から、仲見世通りなどを会場に開かれる。感染防止のため境内ではなく、周辺の三十七店舗で「分散開催」され、期間も一カ月間に延長。風鈴にコロナ退散の願いを込め、地域の風物詩が二年ぶりに復活する。(中山洋子)
 風鈴市は川崎大師観光協会の主催で一九九六年に始まった。境内の五重の塔にも風鐸(ふうたく)があるように、風鈴にはもともと厄よけや魔よけの意味もあることから、同寺の先代貫首が地域のにぎわいを願い発案したという。
 近年は全国四十七都道府県の九百種類三万個の風鈴が境内に勢ぞろい。涼しい音色で参拝客を癒やす夏の名物として定着してきた。
 新型コロナの影響で昨年は中止になり、今夏の開催も危ぶまれたが、同協会に所属する店主たちが知恵を絞り、地域全体に会場を広げて密を防ぐことで風鈴市の再開につなげた。期間も五日間から八月二十二日までの一カ月間に延長する。
 異例ずくめの今回は「店舗巡り川崎大師風鈴市」と銘打ち、どの店でどんな風鈴を扱っているかを一覧できるマップも用意。苦境を逆手に、地域をゆっくり歩いてもらう仕組みも考えた。
 例年の七〜八割ほどの種類の風鈴が全国から集まる見通し。同寺で祈願した特製の「厄除(やくよけ)だるま風鈴」も含め、一店に六〜八種類ほどが並ぶという。
 風鈴市実行委員長で老舗くず餅店「住吉」の森明弘社長(53)は「先人たちが作ってきた川崎大師の風物詩を守り伝えたい。期間も延びたのでのんびり地域を回ってほしい」と分散来訪を呼び掛けている。

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