映画「ブルーヘブンを君に」 由紀さおりが映画初主演 バラの園芸家役で飾らぬ姿

2021年6月17日 07時13分
 公開中の映画「ブルーヘブンを君に」(秦建日子(はたたけひこ)監督)は、芸能生活五十年超の歌手由紀さおり=写真=が映画初主演を果たした。俳優歴も豊かなベテランは、地域特産のバラの園芸家役を味わい深く演じている。
 作品は岐阜県西濃地域が舞台で、「ブルーヘブン」は生産が難しいといわれる青いバラの品種名。その生みの親である河本純子さんが、主人公のモデルとなった。末期がんを宣告された冬子(由紀)が人生でやり残したことを思い出し、ハンググライダーで空を飛ぼうと挑む。
 河本さん本人と会い、自宅や畑を借りて撮影した。「答えが見つかるまで時間がかかっても、心折れることなく努力される方。私自身も人がやらないことをしないと注目されないと思っているので、同じだと感じた」。年齢を重ね、病に侵されても夢をかなえようとする冬子の不屈の心にも通じる。
 歌手としてステージに立つ時とは違い、「実年齢に近く、やつれた感じを見てもらえばいい」と普段の自分に近い、飾らない姿で撮影に臨んだという。作為的な芝居になるのを避けて撮影中の映像チェックはせず、「秦監督の思いに任せたい」と信頼した。
 「歌も三分のドラマ」と例え、歌詞の情景を想像するという。「テンポやメロディーが決まっていて、提供された曲をかみ砕いて歌う。お芝居は監督や相手役がいて呼吸やテンポ、自分がどう返すかを決められる。ソングライターになれるんです」と歌い手ならではの言葉で、演じる魅力を語った。 (古谷祥子)

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