地域が守る「みや遺産」 古墳時代の住居跡など紹介 宇都宮市内で巡回展

2021年6月17日 07時42分

巡回展では甕などの出土品を展示している=宇都宮市で

 県内最大級とみられる古墳時代前期の大型住居跡が発掘された若松原南遺跡(若松原三)や、二〇二〇年度に初めて認定された宇都宮市民遺産(みや遺産)などを紹介する巡回展「うつのみや新発見伝」が、市内の「とびやま歴史体験館」で開かれている。土器などの出土品やパネルを展示している。(原田拓哉)
 若松原南遺跡は二〇年度の調査で、竪穴住居跡一軒、土坑一基が確認された。竪穴住居跡は南北は不明だが東西は十メートルと大型で、住居内は「ベッド状遺構」と呼ばれる一段高くなる特殊な構造になっている。同規模の住居跡は、当時の豪族居館で多く見られるという。土師器(はじき)、高坏(たかつき)なども発掘された。
 古墳時代中期の「おしめ尽遺跡」(江曽島四)の調査も実施され、カマドや貯蔵穴などが確認された。主柱穴以外にも柱穴があり、建て替えられたとみられる。床面などから壺(つぼ)、甕(かめ)なども出土、当時の一般的な住居跡という。
 みや遺産は、伝統行事などを地域で継承する制度として創設された。旧塙田村に関連する自治会などが江戸時代から引き継ぐ行事「おかりや」など九件が認定されている。
 市教育委員会文化課の担当者は「新しくできたみや遺産を、地域の方が守っているという姿を見てもらえたら。最新の発掘調査の結果にも触れられる」と話している。同体験館の展示は二十七日まで。巡回展はその後、うつのみや遺跡の広場資料館や宇都宮城址(じょうし)公園清明館で開かれる。

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