新たな核軍縮協議の開始に合意、一時帰国させた大使の復帰も 米ロ首脳会談

2021年6月17日 20時47分
16日、スイス・ジュネーブで会談するバイデン米大統領(左端)とプーチン・ロシア大統領(右端)=AP

16日、スイス・ジュネーブで会談するバイデン米大統領(左端)とプーチン・ロシア大統領(右端)=AP

 【モスクワ=小柳悠志、ワシントン=金杉貴雄】バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領は16日、ジュネーブで首脳会談を行い、米ロ間で新たな核軍縮対話を始めることで合意した。新対話では、両国が2月に5年間延長した新戦略兵器削減条約(新START)の再延長、あるいは後継の枠組みについて協議する見通しだ。
 バイデン氏は「大きな軍縮合意に向けて一致できた」と会談の成果を強調した。共同声明では「米ロは緊張が高まる時代でも核戦争の脅威を低減させてきた」とし、冷戦末期に米ソがうたった「核戦争に勝者なし」の原則を再確認した。
 米ロの対立激化を受け、3月以降、両国がそれぞれ一時帰国させている大使を復帰させることでも合意した。
 一方で、バイデン氏は米国内の重要インフラがサイバー攻撃を受けたことを示し、ロシア側に攻撃をしないよう警告したが、プーチン氏はロシア政府の関与を否定した。
 バイデン氏が重点を置く人権問題についても、ロシアで禁錮刑を受けている民主派野党指導者ナバリヌイ氏の解放などを求めたとみられるが、プーチン氏は国内法に照らし「収監は正しい」と主張、議論は平行線をたどった。
 米ロ関係は戦後最悪の状況とされるが、バイデン氏はロシアと中国の接近を強く警戒し、核軍縮や気候変動など個別の問題ではロシアと協力する姿勢を示している。

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