菅首相と尾身会長が会見でさや当て 首相はマスクない日常の実現に期待感 尾身氏は「しばらくは慎重に」とくぎ刺す

2021年6月17日 22時46分
 菅義偉首相は17日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種の加速に伴い、マスクを着用しない日常生活の早期実現に期待感を示した。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、接種率がある程度高まっても対策を緩めれば感染拡大を招くとくぎを刺した。

新型コロナウイルス感染症対策などで記者会見する菅首相(左)。右は政府分科会の尾身茂会長

 ワクチン接種を巡り、首相は希望する高齢者が7月末までに打ち終えられるという見通しを示して「予定通り、順調に進んでいる」と強調。接種完了者に屋外でのマスク着用の義務付けをやめた欧米各国を念頭に「さらに接種が進むことで状況が一変し、皆さんが街に出てにこやかな顔で食事する日を1日も早く日本も取り戻せれば、という思いだ」と語った。21日からの職域接種の本格化にも触れて「集団免疫にはどんどんどんどん近づいていく」と自信をのぞかせた。
 これに対し、尾身氏はワクチン接種が重症化予防や国民の安心感の醸成につながると歩調を合わせつつも「マスクをすぐ取るということではなく、しばらくの間は少し慎重に」と指摘。接種率が高い英国でも、ロックダウン(都市封鎖)解除後に新規感染者が増加したことを挙げて「社会の行動、政府や自治体の対応の仕方によってはすぐに(状況が悪い方向に)行ってしまう」と述べ、楽観論を打ち消した。(生島章弘)

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