「ようやく」安堵広がる 酒類提供緩和に飲食店関係者ら

2021年6月18日 06時56分

「日本の力強い食文化を伝えたい」と話す野崎均さん(右)と妻彩代さん=鎌倉市で

 まん延防止等重点措置が解除される十四市町に加え、引き続き対象区域となる六市の飲食店でも条件付きで酒類を提供できる見通しとなり、関係者から安堵(あんど)の声が上がった。(石原真樹、安田栄治)
 「ようやくか、という感じ」。四月二十八日から続いた重点措置が解除される見通しの鎌倉市で居酒屋「いまや」を営む野崎均さん(42)は、ほっとした表情を見せた。
 長く飲食業界で働き、十年来の夢だった店を開いたのは二〇一九年十二月。四カ月後に緊急事態宣言が出て時短営業を余儀なくされたが、今回の酒類の提供停止は「より影響が大きかった」。売り上げが一気に落ち、食品ロスが出るため夜の営業を中止した。
 今後、感染への不安が「ないと言えばうそになる」が「換気など対策をしっかりやって、全力でお客さんを迎えたい」と意気込む。苦肉の策で始めた昼営業は常連客ができたため、今後も続けるつもりだ。
 一方、引き続き対象区域となる川崎市で居酒屋を経営する男性は、条件付きながら酒を提供できると聞き「酒の提供を二十一日以降もやめてほしいと要請されても、もう無理だと思っていた。これ以上の我慢はできなかった」と苦しい胸の内を明かした。
 常連客に酒の提供を求められたら断れないため四月二十八日以降はテークアウトのみの営業を続けてきた。「お客さんを相手に商売ができず、ずっとやる気が起きなかった。これで少しでも前を向くことができる」と自身に言い聞かせるように話した。

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