菅首相、都合の悪い専門家の意見は耳貸さず 「GoTo停止」「五輪無観客」も?

2021年6月18日 19時37分

菅義偉首相

 新型コロナウイルス対策を巡り、菅義偉首相は専門家の意見や助言への対応を自らの都合に合わせて尊重したり、軽視したりしてきた。
 軽視した象徴と言えるのが、観光支援事業「Go To トラベル」を巡る対応だ。事業実施後、全国で新規感染者の拡大に歯止めがかからなくなり、昨年11月20日以降、政府の新型コロナ対策分科会は3回にわたって、事業の見直しや停止を提言した。
 しかし、首相は官房長官時代から事業を推進してきた経緯もあり、停止地域を「小出し」で広げるなどの対応を続け、提言を軽視。最終的に全国での停止を決めたのは、最初の提言から3週間以上たっていた。
 一方で、首相が専門家の意見を「尊重」する姿勢を強調した場面もあった。緊急事態宣言の発令だ。
 今年1月に2度目の宣言を出すまでの政府対応が「後手」と批判されると、首相は「12月の段階では専門家から『宣言を出す状況にない』という意見をいただいていた。(感染が拡大し)専門家からも『まさに今』宣言を出す時期との提言をいただき、決定した」と釈明。専門家の意見に沿った対応だと強調した。
 5月には、まん延防止等重点措置を出すとした当初方針を変更し、北海道と岡山、広島両県を緊急事態宣言の対象に追加した時も、「専門家の意見を尊重した」と繰り返した。(清水俊介)

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