もう限界… 多摩28市町にまん延防止措置 「酒 全面再開の店増える」

2021年6月19日 07時09分

まん延防止等重点措置の詳細が決まった18日、JR立川駅近くの飲食店街は午後6時半になっても閑散としていた

 都は十八日、新型コロナウイルス感染症対策に関し、週明けから移行する「まん延防止等重点措置」の詳細を発表した。多摩地域も奥多摩町、檜原村を除く二十八市町が適用対象になった。二カ月近くに及ぶ緊急事態宣言で酒類の提供を自粛してきた飲食店や関連業界からは、引き続き酒類提供を規制されることに「もう限界」との声が上がった。(花井勝規、服部展和、竹谷直子)
 「今後は酒類提供の全面再開に踏み切る店がどっと増えるだろう」。JR吉祥寺駅近くの「ハーモニカ横丁」で十一軒の居酒屋を経営する手塚一郎さん(73)はこう予想する。自身も二十一日からの全店の営業再開に向けて準備を進める。
 緊急事態宣言下ではランチ時間帯のみ三店を開けるにとどめたが、その間、吉祥寺駅周辺でも政府や都の要請を無視して酒類を提供する店が徐々に増加。「お客は酒を求めて居酒屋に来るのに酒類を出せないのは致命的。どこも経営的に限界に来ている」と語った。
 多摩地域で氷の販売やおしぼりレンタル事業を営む立川市の有限会社「福島氷室」の福島美男代表取締役(73)は「宣言解除の決定で飲食店から氷の注文が増えた。皆、酒の提供ができると期待しているのでは」と話す。その上で「規制を緩めてもらわないと、うちの経営も立ちゆかなくなる。もう一時間、延ばしてほしい」と酒類提供の午後八時までの緩和を求めた。
 町田市で料理店「uogashi mifune」を営む山中健司さん(45)は、酒類提供の条件として滞在を九十分まで、二人以内の客に限った都の要請に関し「厳しい。うちは従うが、経営が苦しくてできない店もたくさん出てくるのではないか」とみる。売り上げはコロナ禍前の三分の一に減り「これ以上は待っていられない。新たな事業を始めたい」と話した。

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