入間のほうじ茶がパリでグランプリ 日本茶コンクール 甘い香りが評価 狭山茶農家・比留間さん 独自の装置で茶葉を発酵

2021年6月19日 07時14分

ほうじ茶「かろやか」(左)と優勝盾を披露する比留間さん=入間市で

 パリ日本茶コンクールで、入間市上谷ケ貫の狭山茶生産農家、比留間嘉章(よしあき)さん(63)が出品したほうじ茶「かろやか」が、二〇二〇年度の「その他部門」でグランプリを獲得した。茶葉を発酵させる「萎凋(いちょう)」という製法で引き出した甘い香りが評価された。比留間さんは一九年度も玉緑茶部門で優勝している。(加藤木信夫)
 萎凋は摘み取った生葉に直射日光を当てたり、乾燥させたりして酸化発酵を促す製茶法。度合いが高まるにつれ、花香、果実香、蜜香の順に香りが変遷するという。
 「かろやか」は、比留間さんが独自に編み出した萎凋用の紫外線照射装置を使い、「極限まで萎凋させた」という。生葉の水分の約70%を取り除き、紙のような軽さにすることで蜜香を引き出すことに成功。コンクールでは「繊細なヘーゼルナッツのような香り」と評された。
 コンクールは日本茶市場拡大を目的に、パリで一七年から開催されている。欧州で日本商材をPRするユーロジャパンクロッシングが主催し、在フランス日本国大使館などが後援。フランス人のシェフや茶業界バイヤーらが審査員を務め、二〇年度は煎茶、玉露部門なども合わせて計二百三十八点の応募があった。
 比留間さんは「普通のお茶と差別化を図ったことが、日本食材に関心の高いフランスで評価されたと思う。一般向けの価格設定にしたので、国内外の多くの人に、ほうじ茶の香ばしさと蜜のような甘い香りを楽しんでほしい」と話している。
 五〇グラムで五百四十円(税込み)。比留間さんの店舗「茶工房比留間園」で直売するほか、ホームページでオンライン販売もしている。問い合わせは同園=電04(2936)0491=へ。(加藤木信夫)

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