ミャンマー難民に図書館 きょう「世界難民の日」 新宿のSVA、支援20年の活動振り返る

2021年6月20日 07時11分

タイ・ミャンマー国境沿いのメラ難民キャンプにある図書館(シャンティ国際ボランティア会撮影)

 20日の「世界難民の日」を前に、アジアで図書館活動や学校を建設している公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」(新宿区)が19日、20年にわたるミャンマー難民キャンプでの活動を振り返るオンラインイベントを開いた。
 SVAは1981年に設立され、カンボジア難民キャンプを皮切りに、タイ、ラオス、アフガニスタンなど7地域で活動する。2000年からはタイ国境沿いの七つのミャンマー難民キャンプに図書館を開設。読み聞かせや伝統文化の継承も行っている。
 イベントは現地事務所とオンラインでつないで行われ、所長の中原亜紀さんが「図書館の活動が多くの人に受け入れられ、定着したのはうれしい一方で、いまだに難民問題は解決せずに人々は苦しんでいる。難民がいる限り、活動を続けていきたい」と語った。
 副所長のセイラーさんは「ミャンマーの変化で難民は安全に帰還できるようになると思ったが、軍事クーデターですべてが消えた」と悔しさをにじませた。
 2月のクーデター後の状況は、国境地帯で人道支援活動に当たるSVAの芦田雄太さんが報告。国軍と少数民族武装勢力との戦闘が激しくなり、一時3000人近い避難民がタイ国内に流入したという。「避難民はミャンマーに戻っても国軍の攻撃でジャングルを逃げ回る生活を強いられている。食糧・医療物資の配布や中長期の支援の立案を進めている」と話した。(杉谷剛)

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