<新型コロナ>ネット販売「やる気」応援 雑貨や食品 さいたまの障害者製作

2021年6月20日 07時40分

「クオ・ヴァディス」の小物入れ。工場残糸を大胆に組み合わせた色づかいが魅力(いずれもさいたま市障害者総合支援センター提供)

 さいたま市の障害者施設で作られる雑貨や食品などをインターネット上で販売するオンラインストア「サデコMONOがたり」が、今月オープンした。コロナ禍で即売会などが減り、売り上げ減が施設利用者の意欲を奪って経済的自立を阻んでいるといい、オンラインストアは売り上げ増と製品のPRを目指す。(前田朋子)
 「サデコMONOがたり」には市内の九事業所が出品。運営は公益社団法人埼玉デザイン協議会(SADECO=サデコ)が担う。
 さいたま市障害者総合支援センターによると、昨年度に各事業所にアンケートしたところ、八割近くが「売り上げが減った」と回答した。そこで市がオンラインストアのページを制作したり、更新費を負担したりするなど約九十万円の予算を組んで開設を支援。川口市に障害者施設の製品を販売する実店舗も構えるサデコに運営を委託した。
 オンラインストアでは雑貨や食品、インテリアなどおよそ三十品目を取り扱う。いずれもプロの職人やシェフの指導を受けて丁寧に作られ、品質も高い。「クオ・ヴァディス」(北区)の小物入れ(税・送料込み二千八百円)は作者の感性を生かした自由な色づかいが魅力。渋沢栄一をモチーフにした「アトリエ・モモ」(浦和区)の「栄一くんとふっかちゃんのクッキー」(同二千二百三十円)は、南区の人気洋菓子店「パティスリー・アプラノス」のパティシエ朝田晋平さんのレシピと指導を受けて作った自信作だ。

アトリエ・モモの「栄一くんとふっかちゃんのクッキー」

 アトリエ・モモを運営する「福祉ネットワークさくら」の横山由紀子代表(55)によると、不定期で販売していたムーミンバレーパーク(飯能市)がコロナ禍で一時休園するなど、利用者の工賃がなくなったため昨年からネット販売を模索していたという。オンラインストアの開設は「本当にありがたい」と横山さん。既に複数の注文が入り、目標ができたことで事業所全体が活気づいているという。
 市の担当者は「一度買ってリピーターになる方も多いが、販売機会が少ないのがネックだった。まずはオンラインショップを見て、品物を知ってほしい」と話している。
 サデコMONOがたりのサイトはhttps://sadeco-monogatari.com/ 。電話での問い合わせは市障害者総合支援センター=電048(859)7255=へ。

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