県の産廃処分場「ノー」 日立市民らシンポ 「水源地守って」

2021年6月20日 07時43分

県の産業廃棄物最終処分場の建設反対を求めるシンポジウム=日立市で

 茨城県の新しい産業廃棄物最終処分場を日立市諏訪町に整備する計画を巡り、反対する市民らのシンポジウムが十九日、同市若葉町の市民会館大ホールで開かれた。市議会が受け入れ容認に傾く中、市民ら約百七十人が「ノー」の意思を突きつけた。
 シンポは、市民グループ「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」などでつくる実行委員会が主催。処分場問題に詳しい坂本博之弁護士は講演で「処分場の主体が県では、事業者と監督官庁が一緒になり十分な監督ができない」と批判した。六人が登壇した活動報告では、保育園の保育士らが子どもと水源地との関わりを紹介したほか、大学の名誉教授が計画の危険性を指摘した。
 市議会は二十五日の定例会最終日に受け入れ容認を決定する見通し。最後に採択したアピールでは「諏訪町周辺は自然に恵まれた市民憩いの場で、産廃を積載したダンプカーの往来には適さない。市は受け入れの決定をしないよう強く求める」と訴えた。
 同市諏訪町の主婦緑川幸子さん(77)は「予定地は井戸水が豊富にあふれ出す水源地。シンポを聞いてあらためて反対の声を上げたい」と口元を引き締めた。(出来田敬司)

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