<コロナと生きる@いばらき>県庁で高齢者大規模接種始まる 予約枠1000人分埋まらず 消防、学校教職員らで補充

2021年6月20日 07時44分

県の大規模接種会場でワクチンの接種を受ける高齢の男性(右)=県庁福利厚生棟で

 茨城県が県庁に設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場で十九日、高齢者向けの接種が始まった。高齢者だけでは一日約千人分の予約枠が埋まらず、消防職員らエッセンシャルワーカー(社会生活に不可欠な業務に従事する人)も対象に加えた。
 県の大規模接種会場は十三日、県庁福利厚生棟に開設。十三、十四日は、東京五輪の警備に当たる県警警察官らの「優先接種」を実施し、高齢者は後回しになっていた。
 十九日は、水戸市と城里町の住民に限定し、六十五歳以上の高齢者のほか、福祉施設職員や学校の教職員、消防職員など約千人に接種した。
 接種を受けた水戸市百合が丘町の放課後児童支援員渡辺紀恵子さん(66)は「当初クリニックで予約をしたが、接種日は七月十九日と遅かった。仕事上子どもと接するので、早めに受けたかった」とホッとした様子。同市の男性会社員(74)は「市の集団接種を申し込んだが、こちらの接種の方が一カ月以上早い。まだ大規模接種が知られていない。もっとPRした方がいいのでは」と注文した。
 政府が東京と大阪に設置した「自衛隊大規模接種センター」でも予約枠が埋まらない状況が続き、六十五歳以上の年齢制限を外した。県でも予約枠を埋めるのに苦心している。二十日は、高齢者とエッセンシャルワーカーだけでは千人の予約枠が埋まらず、県職員や県警職員を補充し、なんとか枠を埋めた。
 県庁の大規模接種会場は、水戸市と城里町のほか、那珂、鉾田、小美玉市、茨城町の住民が対象。七月上旬には、鹿島セントラルホテル(神栖市)▽県立医療大(阿見町)▽産業技術総合研究所(つくば市)▽古河市生涯学習センター総和(古河市)の四カ所に接種会場を設置し、対象市町村を拡大する。
 県保健福祉部の木庭(こば)愛部長は「高齢者の問診に多少時間がかかっているが、接種はスムーズに進んでいる。ただ、空きがあるのは今後の課題だ。市町村と連携し、予約枠を埋められるよう努めたい」と話している。(出来田敬司)

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