寺内タケシさん死去 ブルージーンズ「エレキの神様」

2021年6月20日 07時43分

竜のギターを力強く演奏する寺内タケシさん=2009年10月3日、富山県南砺市で

 
 「寺内タケシとブルージーンズ」のリーダーで、「エレキの神様」と呼ばれて親しまれたギタリストの寺内(てらうち)タケシ(本名武(たけし))さんが十八日午後八時三十七分、肺炎のため横浜市内の病院で死去した。八十二歳。茨城県出身。葬儀・告別式は近親者で行い、後日お別れの会を開く。喪主は長男章(あきら)さん。
 関東学院大在学中からバンド活動を始め、一九六二年に「ブルージーンズ」を結成。エレキギターの第一人者として活躍した。
 ベートーベンの交響曲第五番をエレキギターで演奏した「レッツ・ゴー『運命』」で日本レコード大賞編曲賞、「寺内タケシ日本民謡大百科」で同企画賞を受賞するなど、幅広い音楽活動で海外のファンも多かった。加山雄三さん主演の映画「エレキの若大将」にも出演した。
 七四年、非行を助長するとして全国の学校に“エレキ禁止令”が広がったことに抗議して、全国の高校を対象に「ハイスクールコンサート」を始め、二〇一七年まで続けた。 阪神大震災後には、自動車関連メーカーと協力して音響設備を使った避難誘導車を開発するなど、社会活動にも情熱を傾けた。
 著書に「テケテケ伝」などがある。
 関係者によると、誤嚥(ごえん)性肺炎で今春入院、その後回復したが、容体が急変したという。

◆偉大なギタリスト

<歌手で俳優の加山雄三さんの話> また一人、若大将の仲間が亡くなってしまった。別れはほんとうにつらいけど、映画に音楽とたくさんの思い出が残ってます。僕が初めて作った「夜空の星」のアレンジは寺内君で、あのエレキには、ほんとに仰天しました。本当に多くのミュージシャンに影響を与えた、偉大なギタリストでした。また、一緒にエレキやりたかったよな。

◆神様と言うよりキング

<親交のあったギタリストCharさんの話> 寺内タケシさん抜きに日本の「エレキギター」を語ることはできません。常にギタリストの神様と言うよりは「キング」として、下の世代をリードし続けてくれました。民謡からクラシックまで幅広く表現し、その可能性を広げてくれたパイオニアでもあります。微力ながら寺内さんの遺志を継ぎ、私も「エレキギター」を弾き続けたいと思います。合掌。

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