ワクチン接種間隔や副反応、対象年齢、免疫ができる時期…ファイザー製とモデルナ製でどう違う?<新型コロナ>

2021年6月20日 10時59分
 企業や大学などでの新型コロナウイルスワクチンの職域接種が21日から始まり、64歳以下のワクチン接種が本格化する。国内で現在、接種に使われているワクチンは米ファイザー製と米モデルナ製の2種類。どのような違いがあるのだろうか。 (デジタル編集部)
 ファイザー製は今年2月に先行して承認され、医療関係者向けの先行接種や、4月に始まった65歳以上の高齢者を対象とした各自治体での接種に使われている。モデルナ製は5月に英アストラゼネカ製とともに承認され、自衛隊が東京都と大阪府で運営する大規模接種センターや各都道府県などが設けた接種センターなどで使用。21日に本格的に始まる企業や大学などでの職域接種でも、モデルナ製が使われる。
 接種対象となるのはファイザー製は12歳から、モデルナ製は18歳から。ファイザー製もモデルナ製も、上腕の筋肉に筋肉注射で接種するのは同じ。分かりやすいのは1回目と2回目の接種間隔の違いで、ファイザー製は3週間、モデルナ製は4週間となっている。1回目と2回目は必ず同じメーカーのワクチンを接種する。
 十分な免疫ができるのは、いずれも2回目の接種を受けてから、ファイザー製は約1週間、モデルナ製は2週間程度経ってから。厚生労働省によると、現時点では感染予防効果は十分には明らかになっておらず、ワクチン接種の有無にかかわらず、マスクの着用など適切な感染防止策が求められる。
 厚労省のサイトでは、「有効性については、いずれのワクチンも、海外で数万人単位の大規模な臨床試験が実施されており、発症予防効果は、ファイザー社のワクチンが約95%、武田/モデルナ社のワクチンが約94%と、高い効果が確認されています」と説明。いずれも接種後の主な副反応として、接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛等が報告されているという。
 厚労省によると、臨床試験の結果ではモデルナ製の方が副反応の発生頻度が5~20ポイント程度高く報告されているほか、接種から約1週間後に、接種した場所の痛みや腫れなどがみられることが報告されているという。だが、これらの副反応の多くは接種後数日以内に回復しており、「いずれのワクチンも高い有効性があることを踏まえると、こうした軽い副反応の頻度の違いを重視するよりも、いずれかのワクチンを接種できる時に接種することをお勧めします」としている。
 アストラゼネカ製は海外でまれに接種後に血栓が生じる例が報告されており、当面は無料で打てる公費接種の対象外となった。1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソンも、5月に厚生労働省に承認を申請したと発表している。

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