ワクチン接種間隔や副反応、対象年齢、免疫ができる時期…ファイザー製とモデルナ製、アストラゼネカ製でどう違う?<新型コロナ>

2021年8月23日 15時41分
 新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、一部の自治体で英アストラゼネカ製のワクチンの集団接種が23日、始まった。国内で現在、接種に使われているワクチンは米ファイザー製と米モデルナ製、英アストラゼネカ製の3種類。どのような違いがあるのだろうか。 (デジタル編集部)
 ファイザー製は今年2月に先行して承認され、医療関係者向けの先行接種などで使われてきた。5月に英アストラゼネカ製とともに承認されたモデルナ製は、自衛隊が東京都と大阪府で運営する大規模接種センターや、企業や大学などでの職域接種で使われている。
 アストラ製は海外でまれに接種後1カ月以内の若い女性らに血栓が生じる例が報告されていたため、承認後も使用が見送られていたが、感染が急拡大する中、接種を希望する人たちにワクチンが行き届いていない状況を改善するため、公費接種の対象となった。東京都や神奈川県など一部の自治体が設ける接種センターなどで使われ、他のワクチンとは申込先が分かれる。アストラ製は国内で原液が製造される上、氷点下での保管が必要なファイザー製やモデルナ製と違い、2~8度で保管可能という利点がある。
 接種対象となるのはファイザー製、モデルナ製は12歳から。アストラ製は原則40歳以上だが、米ファイザー製と米モデルナ製に含まれる成分にアレルギーがあるなどの事情がある場合は18歳から接種が可能となる。
 どのワクチンでも、上腕の筋肉に筋肉注射で接種するのは同じ。分かりやすいのは1回目と2回目の接種間隔の違いで、ファイザー製は3週間、モデルナ製は4週間、アストラ製は8週間となっている。1回目と2回目は必ず同じメーカーのワクチンを接種する。
 十分な免疫ができるのは、いずれも2回目の接種を受けてから、ファイザー製は1週間、モデルナ製は2週間、アストラ製は15日程度経ってから。厚生労働省によると、現時点では感染予防効果は十分には明らかになっておらず、ワクチン接種の有無にかかわらず、マスクの着用など適切な感染防止策が求められる。
 厚労省のサイトでは、「有効性については、いずれのワクチンも、海外で数万人単位の大規模な臨床試験が実施されており、発症予防効果は、ファイザー社のワクチンが約95%、武田/モデルナ社のワクチンが約94%と、高い効果が確認されています」と説明。アストラ製についても、約70%の効果が確認されているとしている。
 いずれも接種後の主な副反応として、接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛等が報告されているという。
 厚労省によると、臨床試験の結果ではモデルナ製の方がファイザー製よりも副反応の発生頻度が5~20ポイント程度高く報告されているほか、接種から約1週間後に、接種した場所の痛みや腫れなどがみられることが報告されているという。だが、これらの副反応の多くは接種後数日以内に回復しており、「いずれのワクチンも高い有効性があることを踏まえると、こうした軽い副反応の頻度の違いを重視するよりも、いずれかのワクチンを接種できる時に接種することをお勧めします」としている。
 1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソンも、5月に厚生労働省に承認を申請したと発表している。

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