「内政干渉認めない」ミャンマー国軍、国連決議に拒否声明 異議申し立て

2021年6月20日 19時55分
5月24日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで国軍に抗議するデモの参加者たち=AP

5月24日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで国軍に抗議するデモの参加者たち=AP

 【バンコク=岩崎健太朗】ミャンマー国軍は19日、平和的なデモ隊への暴力停止やアウン・サン・スー・チー氏らの即時解放などを求めた国連総会の決議について「主権を侵害する内政干渉だ」として明確に拒否する姿勢を表明した。
 国軍の「国家統治評議会」の外務省が声明で発表。総会決議は「一方的な申し立てや、虚偽の仮定に基づく」と主張。総会には、クーデター前からの国連大使で反国軍のチョー・モー・トゥン氏が出席したが「国の代表ではなく違法だ」とした。異議申立書を、国連事務総長と総会議長宛てに送付したとしている。
 決議は18日に採択され、全加盟国にミャンマーへの武器流入を防ぐよう要請。しかし、国軍が接近を図るロシアや中国、国境を接するタイやラオス、インド、バングラデシュなど36カ国は棄権した。
 最大都市ヤンゴンの国連ミャンマー事務所近くでは19日午後、車が爆発、炎上し、地元メディアは「自動車爆弾」と伝えた。ヤンゴン市内では18日も国軍車両が爆破されるなど、爆発、放火事件が相次いでいる。民主派は「締め付けの口実にする国軍側の自作自演」、国軍は「社会不安をつくるテロリストの犯行」と非難し、治安は改善しないままだ。現地の人権団体「政治犯支援協会」の19日時点のまとめでは、クーデター以降の市民の死者は少なくとも870人。約5000人が拘束下にある。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧