川勝さん4選 知名度生かし盤石 コロナ後、リニア 争点に勝利<静岡県知事選>

2021年6月21日 07時58分

4選を確実にし、支持者らと喜ぶ川勝平太さん=静岡市葵区で

 二十日投開票された知事選で、無所属現職の川勝平太さん(72)が、無所属新人で前参院議員の岩井茂樹さん(53)=自民推薦=を破り、四選を果たした。県民は三期十二年の川勝県政に、さらに四年間を託す道を選んだ。川勝さんは支持者を前に、リニア中央新幹線南アルプストンネル(静岡市葵区)工事で、水資源などを守り抜く決意を強調、コロナ後の活性化を訴えた。
 午後八時すぎ、静岡市葵区の会場に、当選確実の一報が流れると、大きな拍手が起きた。川勝さんはにこやかに登場し支持者とグーでタッチ。花束を受け取った後、「皆さまの力で私はここに立っている。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
 選挙戦は三期十二年の川勝県政の是非が最大の焦点となった。川勝さんは立憲民主、国民民主両党県連などの支援を受け、連合静岡が推薦。圧倒的な知名度を生かし、小中学校の三十五人以下学級導入や東京五輪自転車競技の誘致、新型コロナウイルスワクチンの広域接種会場設置などの実績を訴えた。
 自ら「最大の争点」と位置付けたリニアの工事をめぐっては、大井川の水や南アルプスの生態系への影響に強い懸念を示し、早期着工を目指す国土交通省やJR東海をけん制した。
 コロナ禍で、現職としての戦い方を模索。四月の出馬表明時には「政策論争をしている時期ではない」と述べ、公務に専念する姿勢を示した。だが相手が組織戦を展開する中、危機感を募らせ、告示後は自身も東奔西走した。
 「多選」やワクチン接種の遅れへの批判も高まる一方、広域接種会場の設置やコロナで打撃を受ける飲食、観光業者らへの支援策を盛り込んだ補正予算を編成するなど、現職としての強みも生かした。三期での医師育成の実績を伝え、「コロナ後は静岡時代」と期待感を醸し出した。

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