マクロン大統領の与党が大苦戦、極右の勢いにブレーキ フランス地方選1回目投票

2021年6月21日 10時37分
20日、フランス・ルトゥケで、有権者にあいさつするマクロン大統領(右)=AP

20日、フランス・ルトゥケで、有権者にあいさつするマクロン大統領(右)=AP

 【パリ=谷悠己】フランス統一地方選(地域圏議会選、県議選)の1回目投票が20日行われ、即日開票された。来年の大統領選に向け注目される地域圏議会選で、極右政党「国民連合」は一地域圏で首位となったが勢いは限定的で、決選投票での勝利は微妙な情勢となった。マクロン大統領の国政与党「共和国前進」は全敗の公算が大きい。
 次期大統領選でのマクロン氏のライバル、マリーヌ・ルペン氏率いる国民連合は南部の大都市マルセイユを中心とする地域圏で首位となった。単独擁立を断念した共和国前進が候補者名簿に合流した中道右派「共和党」が2番手で追う。決選投票では1回目投票で落選した政党への投票者が共和党支持に回り、逆転する可能性もある。
 事前の世論調査では、国民連合が海外領土を除く仏本土13地域圏のうち複数で首位になるとの予想もあったが、中道右派系や中道左派系の政党に続く2位に付けた地域圏が多い。各党が「反極右」を呼び掛けたことに加え、投票率が現行共和制で最低の30%台前半にとどまったことも失速の背景にあるとみられる。
 共和国前進は、いずれの地域圏も3番手~5番手に沈み、決選投票での逆転は極めて難しい情勢。大統領選に向けて支持率が上向かないマクロン氏には不安材料が増えた形となった。

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