濃厚接触者の認定、自治体任せ 東京五輪ウガンダ選手団にコロナ陽性者、他選手は大阪へ 野党「無策に等しい」

2021年6月21日 22時35分
 東京五輪のウガンダ代表選手団に新型コロナウイルス陽性者が発覚した問題に関して、各国選手団の中に陽性者が出た場合に濃厚接触者がいるかどうかは、政府による空港検疫ではなく、受け入れた自治体の保健所が確認することになっていることが分かった。21日に開かれた立憲民主党などの野党の合同会議で、内閣官房が明らかにした。(大野暢子)
 政府は、ウガンダ選手団の事前合宿先である大阪府泉佐野市が、濃厚接触者の有無を調べると説明したが、野党は確認を空港内で行わず、選手の移動を認めることは水際対策上、不適切だとして問題視している。

◆抗原検査陰性の8人はPCR検査受けず入国

 選手団の9人は19日、成田空港に到着し、検疫で抗原検査を受けた。このうち1人について、結果の判別がつかなかったため、PCR検査を行い、陽性が確認された。この1人は宿泊施設に隔離されたが、抗原検査で陰性だった残りの8人は、PCR検査を受けずに入国し、貸し切りバスで泉佐野市に到着した。
 合同会議で、内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部事務局の大森康宏参事官は「濃厚接触者の判定は、選手を受け入れる自治体の保健所が行うことになっている」と説明。厚生労働省が飛行機内での選手らの席順などの情報を市に提供するほか、選手団は一般市民との接触を断っているとして、対応に不備はなかったとの認識を示した。

◆野党は「濃厚接触者が疑われる選手は空港留め置きを」

 出席議員は「選手たちが機内で会話をしても不思議ではないし、入国後はバスの運転手や宿泊先の従業員らが選手と接することになる」「濃厚接触者の認定を自治体に丸投げしており、ザルどころか無策に等しい」などと指摘。各国選手団の来日が本格化するのを前に、コロナ陽性者との濃厚接触が疑われる選手は空港に留め置くことを求めた。

◆泉佐野市「選手団は当面練習せずホテルで待機」

 泉佐野市の担当者は取材に「選手団は当面は練習をせず、ホテルで待機している。濃厚接触者に当たるかどうかも確認している」と説明。選手団は毎日PCR検査を受けることになっており、20日の検査では8人全員が陰性だった。

関連キーワード

PR情報