東京湾上空 ドローンで運搬 横浜→千葉市1時間25分かけ 災害時の活用目指す

2021年6月22日 07時06分

着陸したドローンに積んだ物品を確認する野波理事長(右から2人目)=千葉市美浜区で

 千葉市と横浜市を結ぶ東京湾上空で二十一日、ドローンに物品を載せて運ぶ実験が行われた。飛行距離は約五十キロで、参加した千葉市などによると、東京湾上空での同距離のドローン飛行実験は初めて。今後は災害時やビジネスでの活用を目指す。
 一般財団法人先端ロボティクス財団(東京都中央区)と千葉、横浜両市などによるプロジェクトで、国土交通省の補助事業の一環。
 たこを装着した全長二・三メートル、総重量二二・五キロ(最大積載量五キロ)のドローンを活用。歯のインプラント百グラムを載せ、横浜市金沢区の物流施設から千葉市美浜区の稲毛海浜公園へと運んだ。離着陸地点と中間地点の東京湾アクアラインの「海ほたるパーキングエリア」の三カ所に基地局を設置し、離着陸以外はほぼ自動で飛行。向かい風の中、上空約百メートルを平均時速四十キロで進み、一時間二十五分で到着した。
 同財団理事長の野波健蔵・千葉大名誉教授は「信頼性の高さを実証できた」と評価。一方、「速度を上げないと緊急時には対応できない。狭い場所でも離着陸できるよう、垂直離着陸を可能にすることも課題だ」と話した。
 プロジェクトでは、二〇二二年春に別の機体で同ルートで飛行実験をする予定。二三年度には、市街地などの上空を飛行し、着陸後に無人ロボットで物品を運ぶビジネスへの着手を目指す。(太田理英子)

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