五輪会場の酒類提供、一転見送りに 政府・与党からも「国民に見放される」と反対論

2021年6月22日 19時03分
二階俊博幹事長

二階俊博幹事長

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は検討した会場での酒類販売を一転して見送った。これに先立ち、政府・与党内では22日、異論が続出していた。自民党の二階俊博幹事長は記者会見で「誰が考えても、なるほどと思える結論が大事だ。アルコール禁止ぐらいはしっかりしておくことが大事だ」と強調した。
 公明党の山口那津男代表も会見で、組織委が観客にマスク着用や会場への直行直帰を呼び掛けていると指摘し、酒類販売は「慎重に検討してほしい」と求めた。政府内にも「大声で応援することになるので酒は出さない方がいい」(官邸幹部)と反対論が出た。
 東京都など、まん延防止等重点措置地域では、酒類の提供を午後七時までに限っている。自民党の閣僚経験者は、五輪の観客だけを特別扱いすれば「我慢を強いられている国民に見放され、酒類提供の制限も守ってもらえなくなる」と懸念する。大会開催によるリバウンド(感染再拡大)が起きれば、次期衆院選にも影響しかねない。
 丸川珠代五輪相は会見で大会スポンサーのアルコール飲料会社を念頭に「大会の性質上、ステークホルダー(利害関係者)の存在がある」と理解を求めたが、立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「国民には我慢しろ、五輪は特別だというのが許されるのか」と批判した。(山口哲人)

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