<横浜市長選>菅首相のお膝元、自民が候補者選びで難航 小此木氏のカジノ断念に困惑…会長に対応を一任

2021年6月22日 21時08分
小此木八郎氏

小此木八郎氏

 小此木八郎国家公安委員長が横浜市長選に出馬の意向を表明した22日、自民党横浜市連は同日の執行部会で対応を協議したが、支援するかどうか自体、結論は出なかった。小此木氏とは別の候補を推す声も出たといい、市連内部の混乱が浮き彫りとなった。
 関係者によると、小此木氏は16日、市連幹部にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜市への誘致を「取りやめる」と説明。衝撃が走った。20日、市連幹部は小此木氏と面会しIR誘致断念の考えを再検討できないか打診。小此木氏は22日、市連会長の坂井学官房副長官に検討結果を説明する予定だったが延期になったという。
 「IR誘致は市連としては譲れない」(自民市議)。市連の執行部会では小此木氏を巡る対応を、坂井氏に一任することだけが決まった。仮に出馬する場合はIRについて「政策協定を結ぶ必要がある」との意見も出たという。
 一方、野党からは小此木氏の出馬表明について「現職大臣として無責任だ」など批判の声が上がった。
 IR誘致に反対する立憲民主党県連幹事長の青柳陽一郎衆院議員は「東京五輪の警備担当の大臣であり、カジノ管理委員会を所管する大臣でもある。両方を投げ出すのは無責任だ」と批判。「IR誘致断念」が取りざたされていることには「小此木氏はIRを推進する政府の側にいる人。説明が付かない」と指摘した。
 共産党県委員会の田母神悟委員長は「現役閣僚の出馬(意向)は、自民の候補者選びが相当追い詰められている印象を受ける。カジノ自体に反対でないと信用できない」と話す。
 自民と共同歩調を取る公明党からも困惑の声が上がった。公明の男性議員は「自民から正式な要請がないと支援を決められない。自民がまとまらず、IRを巡り保守分裂になったら、自主投票にせざるを得ない」との見通しを示した。(丸山耀平、志村彰太)

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