アストラゼネカ製のワクチン接種容認へ 60歳以上対象、厚労省 海外では血栓症の副反応

2021年6月23日 02時00分
英製薬会社アストラゼネカ社の新型コロナワクチン=同社提供

英製薬会社アストラゼネカ社の新型コロナワクチン=同社提供

 厚生労働省は22日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて無料で打てる公費接種の対象とし、60歳以上に接種するのを認める方向で調整に入った。30日に開かれる同省の専門分科会で可否を議論する。現状ではファイザー製とモデルナ製で供給量は足りており、すぐに使う予定はないが、予期せぬ事態に備えておく狙いがある。
 厚労省はアストラ社製を5月に特例承認。だが血小板の減少を伴う血栓症の副反応が海外で報告されていたことから、当面、使用を見送る方針を示していた。
 関連学会が2日、血栓症の診断や治療に関する手引を公表したことを受けて、改めて使用を検討することにした。分科会の専門家から「主に英国でかなりの接種実績があり、効果も確認されている。選択肢として排除すべきでない」などの意見が出ており、使用が認められる可能性が高い。
 血栓症は若い世代で比較的多く報告されていることを踏まえ、60歳以上に限定する方向。海外での使用状況も参考にするとみられる。
 アストラゼネカ製は、新型コロナの遺伝子の一部を運び屋役の別のウイルスに組み込んだ「ウイルスベクター」と呼ばれるタイプで、有効性は70%。保管しやすく予約無しの接種にも対応でき、日本国内で原液が作られているという利点がある。(共同)

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