<山崎まゆみのバリアフリーで行こう>柴又(上) 気遣いうれしい人情の街

2021年6月23日 07時41分

草だんごで有名な「とらや」の店頭=いずれも東京都葛飾区で

 「寅さん」の世界を2回にわたりご案内します。京成線柴又駅はホームの隙間は狭く、構内に多目的トイレもあります。スロープを利用して改札を出ると、「フーテンの寅」像と「見送るさくら」像が向かい合っているではないですか−。映画「男はつらいよ」のテーマソングが聞こえてきそうな人情の街にほっとします。
 帝釈橋を渡ると右側にある柴又観光案内所では、車いすでも入りやすいお店の案内をしてくれます。
 古い町並みのイメージですが、柴又帝釈天までの200メートルの参道の道幅は広く、車いすでも気兼ねなく散策できます。 

帝釈天二天門前のトイレ

 参道入り口のうなぎ・川魚料理「ゑびす家」に入ると、テーブル席が並びます。「車いすのお客さまにはいすを外して、2席分を利用していただいていますよ」とは、かくしゃくとした女将(おかみ)・斎藤愛子さん。
 柴又名物・草だんごと食事が取れる「とらや」では「男はつらいよ」シリーズ1作目から4作目まで撮影が行われ、当時の階段が残っています。入り口幅は74センチ。テーブル席で食事ができます。草だんご(6粒入りで360円)はあんもだんごもその日に作るこだわりで、しっかりとした歯応えが魅力ですが、高齢者には食べやすいサイズにカットしてあげた方がいいでしょう。
 「コロナがまん延する前は、老人ホームから数人のグループで来ていました」と常務の中村千恵さんが言うように、高齢者を受け入れ慣れています。なるとやだて巻き、白菜などの具だくさんの五目そば(880円)、おかめそば(770円)が人気メニュー。「ご希望があれば、麺は軟らかくゆでます」(中村さん)と優しい配慮。
 つくだ煮、民芸、木彫の店もありますので、立ち寄りながら帝釈天へ。
 帝釈天題経寺の境内には車いすで行けますが、帝釈堂や本堂へは階段があります。トイレは柴又駅と帝釈天二天門前の多目的トイレを利用することをおすすめします。 (温泉エッセイスト)
ゑびす家=(電)03・3657・2525。とらや=(電)03・3659・8111

関連キーワード

PR情報