地域文化 伝えた功績 千葉県流山市 解散する崙書房に感謝状

2019年7月28日 02時00分

井崎市長(右)から感謝状を贈られた(左から)金子さん、小林さん、吉田さん=千葉県流山市で

 茨城県などの歴史や自然、人物をテーマに郷土の本を出版し、経営難で今月いっぱいで解散する千葉県流山市の地方出版社「崙(ろん)書房」の功績をたたえ、流山市が関係者に感謝状を贈った。
 崙書房は一九七〇(昭和四十五)年に創業。茨城や千葉県内の歴史や自然、地理、人物などを取り上げた本を出版した。七七年にスタートした新書サイズの「ふるさと文庫」は、地元の書き手が中心となって執筆、利根川、新選組、流山電鉄といった地域にまつわる題材を掘り下げた。シリーズは今年五月までに二百十七タイトルを数えた。
 近年は、同社の書籍を扱う地域の書店が相次いで廃業、読者の減少もあり売り上げが落ち込んでいた。
 感謝状を受け取ったのは社長の小林規一(のりかず)さん(72)をはじめ社員の金子敏男さん(71)、吉田次雄さん(68)。
 贈呈式は二十四日で、井崎義治市長が「地域に根差した出版物を数多く刊行し、地域文化の向上に貢献した」とねぎらった。小林さんは「流山の崙書房を名乗ってきた。街の景観や空気、支えてくれた人々、流山という場所に感謝の気持ちでいっぱい」と謝辞を述べた。 (林容史)

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