香港の「リンゴ日報」廃刊、編集幹部も国安法違反で相次ぎ逮捕

2021年6月23日 20時42分
創業者の黎智英氏が逮捕された後に発行されたリンゴ日報の一面=昨年8月、弊紙特別助手撮影

創業者の黎智英氏が逮捕された後に発行されたリンゴ日報の一面=昨年8月、弊紙特別助手撮影

  【上海=白山泉】香港の民主派日刊紙「蘋果りんご日報(アップル・デーリー)」を傘下に持つ「壱伝媒(ネクスト・デジタル)」は23日、「蘋果日報」の発行を24日付けを最後に終了すると発表した。事実上の廃刊で、電子版の更新も23日深夜までとしている。香港国家安全維持法(国安法)の施行以降は同紙に対する当局の圧力が強まる一方で、創業者の黎智英れいちえい(ジミー・ライ)氏のほか編集幹部が相次いで逮捕されていた。
 香港メディアによると、23日朝、楊清奇ようせいき主筆(55)が国安法違反の疑いで逮捕された。蘋果日報を巡っては、中国への制裁を呼びかける記事が外国勢力と結託して国家安全を脅かした罪に当たるとして、17日にも幹部ら5人が国安法違反の疑いで逮捕されている。さらに蘋果日報と印刷会社、インターネット関連会社の3社は銀行口座からの現金引き出しも禁じられた。従業員に給与を払えない状況で、一部社員は既に退職を決めていた。
 当初は同紙の廃刊を25日の取締役会で決める予定だったが、同紙電子版によると、従業員の安全や人員不足を考慮して前倒ししたという。同グループが台湾で発行する電子版「蘋果新聞網」は存続する。
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