双子パンダどう育てる? 「母親と保育器と交互で」上野動物園【動画】

2021年6月24日 07時11分

誕生したジャイアントパンダの双子の1頭=23日、東京・上野動物園で(東京動物園協会提供)

 シャンシャン(雌、4歳)以来、4年ぶりにジャイアントパンダの赤ちゃんが23日に生まれた東京・上野動物園(台東区)。園内で同日、記者会見した福田豊園長らは安堵と喜びの表情を浮かべた。園では初めての双子で、1頭は母親、1頭は保育器で、交代しながら育てる「人による介在保育」の方針が示された。(長竹祐子)
 会見によると、シンシン(雌、15歳)は22日午後6時ごろから出産の兆候が出始め、23日午前零時すぎに破水し、同1時3分に1頭目を、同2時32分に2頭目を出産した。2頭ともピンク色の体で足をばたつかせ「ぎゃーぎゃー」と大きな産声。シンシンは右前足で2頭を胸元に抱き寄せ、母子共に元気な様子が確認されたという。
 「1頭目が生まれるまで職員が固唾をのんで見守っていた。冷静に観察していたが、2頭目が生まれて興奮した」と園の大橋直哉教育普及課長。担当職員8人と獣医師5人で24時間体制で世話している。

◆双子確率は45%、1頭しか育てないことが多い

 会見では、双子育児の難しさが繰り返された。園によると、パンダは約45%の確率で双子が生まれるが、うち1頭しか育てないことが多い。このため、赤ちゃんパンダを交互にシンシンから取り上げ、保育器で人工保育をする「人による介在保育」をするという。出産後の午前3時すぎ、1頭を職員が柵の隙間から熊手で引き寄せ、保育器に入れた。
 福田園長は「温かく見守っていただき、2頭の成長を楽しみにしていただければ」と呼び掛けた。

シンシンの出産について記者会見する上野動物園の福田豊園長=23日、東京都台東区で

 園では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1日の入園者数を2000人に限定(事前予約制)。当面、シンシン母子のいる飼育施設「パンダのもり」は公開中止で、父リーリー(雄、15歳)も見られない。赤ちゃんの成長は西園でパネル展示し、会員制交流サイト(SNS)で情報発信する。

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